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中国の電力業界について




電力需要の増加

中国の電力需要は経済成長に伴い拡大してきました。その規模は今やアメリカに次いで世界第2位です。2009年には米国を抜いて遂に世界一の電力需要国家となっています。電力消費量だけでなく、電力発電量も2010年にアメリカを抜いて世界1位となっています。それに伴い、需要の急激な伸びに供給が追いつけない状況になってます。これまでは、中国は供給過多の状況が長く続いてきました。しかし90年代中ごろになるとそのバランスも均等へと変わり、しだいに需要過多へとシフトしてきました。その流れは今も続いていて、国家電力ネットワーク公司の専門委員会の予測によると、2003年度で電力不足の発生している省の数が昨年度の12省から16省へと増加するという報告もでているぐらいです。

経済成長、それによる企業活動の活発化が電力需要の増加のひとつの要因です。経済成長が続く限り電力需要の増加の勢いもしばらくはやみそうにありません。来年度は6.5〜8.6%もの電力需要の増加が予想されています。中国は世界第2位の電力需要とはいえ、1人当りの消費量は日本の7分の1ほどです。そのことからも当分は電力需要の増加が続きそうです。ちなみに1人当たりの電力消費量は2013年には日本が7,836kWhだったのに対し、中国は3,765kWhとその差は半分ほどにまで縮まっています。中国政府、それから中国の電力会社にとってはいかにこの旺盛な需要をまかなっていくのかが今後の大きな課題です。



需要増への対応

中国は石炭が非常に豊富で、電力燃料の3/4を石炭でまかなっています。しかし昨今、酸性雨や大気汚染などの問題が深刻化してきており、今後の対応として、脱硫装置の設置やエネルギー構造の抜本的な転換などが検討されています。具体的には水力発電や原子力発電などへの傾斜です。2000年度でその比率は水力16%、原子力1%ほどなので、まだまだ開発の余地は大きく残されています。よくニュースなどでも耳にする三峡ダムプロジェクトはその最たるもので、完成すれば2000年度時の中国の電力総需要の6%もまかなえる計算になります。着工は1993年で完成までに16年をかけ、2009年にようやく完成しました。2,250万kWの発電が可能で、世界最大の水力発電ダムとなっています。原子力発電所などの施設も積極的に進められています。



近年の電力の総発電量の推移

発電量は右肩上がりで成長

中国の電力の総発電量は2011年からの数値ですが毎年増加しています。2011年以前からもずっと右肩上がりで増加しています。総発電量は2000では13,556億kWhだったのに対し2015年では5倍近くにまで跳ね上がっています。15年間でどれだけ発電量が増加しているのかがわかると思います。しかもその勢いはいまだ衰えてはいないのです。

発電源の内訳

火力、水力、原子力と電源別にも見て行くとします。やはり火力の割合が2011年度で81.3%と非常に高いことがわかります。ただその割合も年々下がり2015年では73%にまで下がっています。代わりに伸びてきているのが水力発電と原子力発電です。この2つに近年特に力を入れていることがわかります。特に原子力発電はこの5年で2倍以上に発電量を増やしています。ちなみにここには掲載されていませんが風力も原子力発電と同規模の発電量があります。太陽光は400億kWhでほかの発電源と比べると少ないですが、こちらも近年大きく成長している部門です。

火力発電が依然大きなウェイトを占める中国ですが、燃料である石油や石炭などの化石燃料にも限りがあり、いかにその他の電源を確保していくかが今現在も大きな課題であるようです。

2016年度の発電量は?

2016年度も安定して総発電量はのびているようです。どの発電源も前年度比で伸びていますが、特に伸びが目立つのが原子力発電で前年度比で24.9%も伸びています。また風力発電も2113億kWhで19.0%増、太陽光発電も394億kWhで33.8増と大きく伸びています。旺盛なエネルギー需要に対応し発電源の多様化を進めるためにも原子力や風力、太陽光といった再生可能エネルギーの比率を今後も高めていくのではないでしょうか。

発電量と電源比率の推移
年度総発電量(億kWh)火力(億kWh)(%)水力(億kWh)(%)原子力(億kWh)(%)
201147,00038,253
(81.3%)
6,940
(14.7%)
863
(1.8%)
201249,37738,554
(78.0%)
8,608
(17.4%)
973
(1.9%)
201353,97542,358
(78.4%)
9,116
(16.8%)
1,106
(2.0%)
201456,49542,337
(74.9%)
10,643
(18.8%)
1,325
(2.3%)
201558,10542,420
(73%)
11,264
(19.3%)
1,707
(2.9%)
201661,42444,370
(72.2%)
11,933
(19.4%)
2,132
(3.4%)



中国の化石燃料の埋蔵量

中国の化石燃料の総埋蔵量は標準石炭換算(1kg当たり熱量7,000kcal)で4兆トンと世界第3位の規模を誇る資源大国です。生産量は石炭が世界第1位で、石油が世界第3位、天然ガスは世界第7位となっています。このように大量の化石燃料を保持しているにもかかわらず、それまで国内で需要をまかなえていた石炭は2009年から輸入国へと転じ、石油に至っては半分は輸入に頼っています。生産量だけでは国内需要に十分に対応しきれない状況なのです。実際石炭や石油などの燃料に頼る火力発電の発電量は2013年から頭打ちになっています。

2015年の中国の標準石炭換算によるエネルギー消費量は43億トンで、2016年に発表された第13次5カ年計画では2020年のエネルギ消費量を50億トン相当に抑えるという目標が設定されています。このように限られた化石燃料を長く利用していくためにも、中国ではエネルギー消費量の伸びをいかに抑えていくかが課題となっているようです。



供給体制の見直し

中国の電力事情はこれまで政府が管轄してきました。中央官庁の下に5つの電業管理局を置き、その下部組織として各省、自治区レベルで電力工業局を置き管理体制をしいて運営してきました。管理業務機能と、企業経営機能をあわせた性格のため、きたるべく電力需要の増加に対応していくための効率的な企業経営に支障をきたすと危惧した政府は、企業経営機能と、管理業務機能の分割に取り組み始めました。

そうして1997年に企業経営機能を受け継いだ中国電力公司が設立されました。管理業務機能は国家経済貿易委員会へと引き継がれ、1998年に電力工業部は廃止されました。中国電力公司は発電・送電・配電を一貫して行う企業として誕生しました。

しかしまだ将来の電力業界の自由化への対応面で危惧が残ります。自由競争下でも戦えるだけの競争力をつけるためにはもう一段の再編が必要だと政府は考えました。そこで2002年の12月に発電部門と送電部門が分離され、さらに発電部門はその他の独立系発電所(IPP)とあわせて、それを5社(中国華能集団公司、中国大唐集団公司、中国国電集団公司、中国華電集団公司、中国電力投資集団公司)に分離、送電部門も南北の2社(国家電力網公司、南方電力網公司)へと分離されました。国家電力網公司の下に華北電網、華中電網、華東電網、西北電網、東北電網の5つの広域電力網公司が設立され、それぞれの地域を担当しています。



電力供給体制

発電会社(5社)

国家電力網公司

南方電力網公司
広域電力網公司(5社)

省・自治区レベルの電力網公司
需要家





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最終更新日 2017/08/14
公開日 2003/08/19




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