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中国の電力企業5大グループ




業界再編はここ数年で大きく進展
中国の電力業界は2002年12月29日に実施された改革で電力市場の50%以上のシェアを独占していた国家電力総公司が、発電、送電、補助事業の3つの分野に分割され、合計11社へと再編されました。さらに分割された企業に小規模企業を注入すると言う形で更なる再編がすすんでいます。

今回は発電部門の5社について見ていきます。現在、発電5社の中国華能、中国大唐電力、中国華電、中国電力投資、中国国電のすべてが子会社を香港市場に上場しており、外国人投資家でも株を購入することが出来ます。


中国華能(ファネン)
中国大唐電力(ダタン)
中国華電(ファディエン)
中国電力投資
中国国電



|| 中国華能(ファネン)(2015年)
発電容量15,149万キロワット
 水力 2,045
 火力 11,867
 風力 1,151
 太陽光 85
発電量6,461億キロワット
売上高2,921億元
利益総額268億元
総資産9,282億元
子会社華能国際電力(香港市場上場)
特徴中国最大手。発電の内訳はは約8割が火力で、水力、風力とつづきます。発電事業のほか石炭採掘、金融、物流、情報技術、再生エネルギー事業なども手がけます。2008年3月にはシンガポールの3大電力会社の一角であるデュアス・パワーをシンガポール政府持株会社テマセクから約30億米ドルで買収しています。

子会社である華能国際電力は華中、華北、東北、華南地域など中国東部地域を中心に全国21省・直轄市・自治区を営業エリアとしています。


|| 中国大唐電力(ダタン)(2014年)
発電容量12,047万キロワット
 火力 74.70%
 水力 16.43%
 風力 8.35%
 太陽光 0.52%
発電量4,968億キロワット
発電所33ヵ所
売上高1,889億元
利益総額140億元
総資産7,357億元
子会社大唐国際発電(香港市場上場)
特徴5大電力会社の一角。発電はその大部分が火力に依存しています。子会社である大唐国際発電は北京、天津、唐山など中国の寒冷な北部地域を営業エリアとしています。


|| 中国華電(ファディエン)(2015年)
発電容量13,476万キロワット
発電量4,892億キロワット
売上高2000億元
子会社華電国際電力(香港市場上場)
特徴5大電力会社の一角。子会社である華電国際電力は山東省や安徽省、内モンゴルなど中国西部、北部地域などを営業基盤にしています。


|| 中国電力投資(2014年)
発電容量9,667万キロワット
 火力 65.51%
 水力 21.42%
 風力 6.90%
 太陽光 3.85%
 核 2.32%
発電量3,805億キロワット
売上高1,822億元
利益総額100億元
総資産6,804億元
子会社中国電力国際発展(香港市場上場)
特徴5大電力会社の一角。火力発電が中心ですが他の4グループと比較すると水力や太陽光発電が高いのが特徴です。子会社である中国電力国際発展は河南省、安徽省、山西省、湖南省、貴州省などを事業エリアとしています。水力発電は火力発電とは違い自然エネルギーなので、資源価格の影響うけにくく、収益の安定化にも寄与します。


|| 中国国電(2015年)
発電容量13,500万キロワット
発電量5,332億キロワット(2013年)
総資産7,860億元
子会社龍源電力(香港市場上場)
国電電力(上海A株市場上場)
特徴5大電力会社の一角。子会社の龍源電力は東北地方の3勝と、内モンゴル自治区、甘粛省、河北省、新疆ウイグル自治区、江蘇省、福建省などを営業エリアとしています。風力発電容量では国内首位で、世界でも2位の規模を誇ります。


グループ全体の情報を調べるには
五大電力グループは各社とも多くのグループ会社から形成されています。そのうちの一部の子会社が香港市場で上場しているので、子会社への投資は可能ですが、グループ全体への投資は市場に上場していないため出来ません。香港市場に上場している子会社の発電量や売上高、利益などの業績は市場に上場しているので比較的情報を入手しやすいのですが、グループ全体だとグループのホームページなどで情報を収集することになります。発電容量や売上、利益などは最新の情報を掲載しているところもあれば、1,2年前のものしか掲載されていないところもあります。各社のデータでは2014年のものと2015年のものが混在していますが、このような理由からです。



各社のエネルギー源の比率
5大電力会社の中にはホームページ上で、火力や水力などエネルギー源ごとの発電量や全体に占める比率などを掲載しているところと掲載していないところと分かれているので、今回は掲載しているグループでみていきます。中国華電と中国大唐、中国電力投資の3グループでエネルギー比率の内訳を見てみると、各社とも火力の割合がかなり大きいことがわかります。電力はその6〜8割は火力に頼っているのが実情のようです。ついで水力や風力が続き、太陽光発電の占める比率は多くても2%程度に過ぎないようです。



中国国内の総発電量と電源別発電量
中国華能、中国大唐、中国電力投資などの発電に占める各電源の内訳をみると火力が最も多く、次いで水力、風力、太陽光、核と続きます。一方中国全体の総発電量に占める電源比率を見てみると、やはりこちらも火力が最も多く、次いで水力、原子力となっています。風力や太陽光について記載がないのは情報元の中国国家統計局のデータに記載されていなかったからです。各電力会社の比率から判断するに風力の比率もかなり大きいものと予想されます。また太陽光も伸びてきているのではないかと考えられます。

中国全体の総発電量は毎年増加しています。というのも需要が毎年拡大しているためです。そんな中近年は火力の伸びが頭打ちとなっています。今後の総発電量の伸びを維持していくためには水力や風力、太陽光、原子力といったその他の電源の開発が重要となってくるのではないでしょうか。

発電量と電源比率の推移
年度総発電量(億kWh)火力(億kWh)(%)水力(億kWh)(%)原子力(億kWh)(%)
201147,00038,253
(81.3%)
6,940
(14.7%)
863
(1.8%)
201249,37738,554
(78.0%)
8,608
(17.4%)
973
(1.9%)
201353,97542,358
(78.4%)
9,116
(16.8%)
1,106
(2.0%)
201456,49542,337
(74.9%)
10,643
(18.8%)
1,325
(2.3%)
201558,10542,420
(73%)
11,264
(19.3%)
1,707
(2.9%)






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最終更新日 2016/07/16
公開日 2004/12/04




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